またまた久しぶりの投稿です。
昨日まで実家へ帰省していたのですが、
弟と飲みながら話す機会があり、
そのときに私と母の、過去の壮絶なけんかの話題になりました。
彼は笑いながら、いかに自分が迷惑だったか、話し出したのです。
他にも、当時の私と母の尋常じゃない関係や、
それによって情緒不安定だった私の行動を面白おかしくしているつもりで
ペラペラと大声で話し続けました。
私はとても動揺し、喉がぐっとつまってきて、息が苦しくなり、
それでも義妹の手前、ぎこちなく笑いながら
「あたしだって色々あったんだからさ〜」と言うのが精一杯で・・・
実家に居たこともあって、その夜は過去の記憶がどんどんよみがえり、
悲しくて悔しくて眠れなくなってしまいました。
何十年の積み重ねをどうやって説明すれば弟に分かってもらえるのか、
私と母の確執は笑って話せることじゃない!
という怒りで、もうどんどん記憶が溢れてきて、
自分でもどうしていいのかわからなくなってきてしまいました。
翌日は当然一日グッタリとした気分で、弟とも最低限しか会話せず・・・
もう一刻も早く自宅に帰りたいと思っていた矢先。
たまたま遊びに来た妹が、1枚のチラシを持ってきて
「こんなのもらったよー。面白そうじゃない??」と見せてくれました。
ヒーリング、癒し、パワーストーンなどの言葉。
興味はあったけど、正直「うさんくさい」と思っていたジャンル。
いつもは病院や美容院の予約さえずるずると先延ばしにする私ですが、
なぜか即効で予約のメールを入れていました。
そして何の前知識も内容も把握しないまま、占い気分で翌日お店へ。
そこで、あまりにも自然な流れの中で、人生の転機とも言えるような経験をしました。
インナーチャイルドを癒す、という経験でした。
セラピストの方は、ヨガの先生もしていて、友人といってもおかしくないような爽やかな印象の女性。
そして気づくと、(心療内科であれほどやってもらいたかった)カウンセリングに自然の流れで入ていました。
何より驚いたのは、その方には私が話していないことででも、すべて見えているようでした。
そこで話した内容は割愛させてもらいますが、なぜか私は相手がすべてわかっている様子を
当たり前のように受け入れていました。
彼女には私の胸の辺りに「小さい頃の傷ついている私」が見えていたようで、
それをごく自然に指摘されたときは正直、衝撃を受けました。
でも、やっと見つけてもらったような、胸が締め付けられるような安心感もありました。
カウンセリングの最中、今考えると私であって私じゃない誰かが答えているような不思議な気分で、
問われるままに感情と涙がポロポロあふれ出てきていました。
泣いている自分をどこかで「恥ずかしい」とも思っているんです。
でも止まらないんですよね。
そしてもうひとつ。
息子との関係です。
自分が母にされていやだったこと、言われたくなかったことを息子にしてしまうという、
おぞましい悩みを打ち明け、それもセラピストの方にはわかっていたようで、
「とにかくハグを、ぎゅっと抱っこしてあげてください。それが自分のインナーチャイルドを
同時に癒すことにもなるんですよ」と言われました。
息子と私は似ている、とも。
そして、何より彼を信じてあげてください、と。
全部どこかでわかっていたけど、こうして指摘されて「ああ、やっぱり・・・」
という出来事の連続で、
今まで「もしかしてこれって・・・」と思っていたことが全て「ふに落ちた」感覚でした。
それによって、自分のインスピレーションを信じていいんだ、という確認ができて
とても気持ちが楽になりました。
そして、最後にゆっくり全身をマッサージしながら、
体のエネルギーのようなものを整えてくれたのですが・・・
「リラックスして、寝ちゃってもいいですよ。心の中で、小さいときの自分に、もう十分頑張ったから、
もう大丈夫だよ。今までありがとうね、って言ってあげてくださいね。」
と言われ・・・どんどん涙が勝手に出てきてしまって、
「ああ、絵に書いたような予定調和みたいでいやだなぁ」と思いつつ、最初は戸惑い気味でした。
途中からあまりの手のひらのあたたかさに、驚きつつも感動していました。
なんというか・・・
赤ちゃんに戻って、丸ごとぎゅーって抱っこされて体中ポカポカして眠るときのような、
「絶対的な安心感」というか。
涙が勝手に出てくるのにまかせながらウトウトしていました。
そして、眠りに落ちるなぁというその瞬間、
母が昔、手作りの大きな人形を作ってくれたことを突然思い出したんです。
既製品のオモチャをほとんど買ってもらえなかったけど、母が作ってくれたその人形は
両手で抱っこするのにちょうどいい大きさで、
目鼻口は刺繍で、髪の毛は毛糸で出来ていて、名前はレディちゃん・・・。
その人形を抱いて、大喜びしている私を見て、母は笑っていました。
初めて思い出した、私が幼少期の母の笑顔。
その瞬間、私は声を出して泣いてしまいました。
私だって可愛がってもらえてたんだ、もうそれだけで十分だって。
その人形の一件だけで、母に対しての怒りが溶けて来たんです。
そうしたら、後はもう母への感謝の気持ちすらわいてきて、大きなため息とともに
お腹の奥底にあったどす黒い気持ちが出て行ったようなイメージで、
自然と顔が笑ってきてしまいました。
施術中、セラピストの方が
「お父様は・・・本当に徳の高い方だったんですね」
とつぶやいたのですが、それは父が亡くなった時、本当に沢山の方に言われた言葉で、
戒名にも「徳」という字が入っていたくらい、私にとってなじみのある響きに少し驚いてしまいました。
そして全てが終了し、鼻水をたらした私は照れくささ半分、この上ない開放感半分で
「ありがとうございました」と笑顔で言いました。
すると「お父様がいらっしゃってたの、わかりました?今一緒にやって下さってたんですよ」
と優しく言われ・・・
「ああ、やっぱり」とまたしても涙と共にふに落ちてしまった私。
私がいつも恥ずかしいと思っている「汚いひざ小僧、固いかかと」。
そこをあたたかい手でずーっと包んでくれていたとき、
いつもだったら「他人様にそんなところをさわってもらうなんて、本当に申し訳ない、恥ずかしい」
という気持ちでいっぱいになるのに、
まるで傷を癒してくれているようにいつまでも触ってくれていたあの感触、
そしてそのことを恥ずかしい・申し訳ないと思うより「安心」できた感覚・・・、
それはどう考えても「親だけが持つ、子供を丸ごと愛してくれる」感覚でした。
16才のとき父が亡くなってから、実家にいてもずっと自分の味方は居ないと思って育ってきました。
ダンナと出会い、紆余曲折の末結婚し、長男を出産してようやく「自分の家族・自分の居場所」が出来た私ですが、
20年ぶりに父を近くに感じることが出来、自分の弱い部分も
丸ごと全部愛してくれている温かい感覚を感じることが出来ただけで、
この先私はやっていけるなぁと、今改めて思います。
そして、弟や母が私をどう思おうとそれは相手の勝手。
他人がどう思っているかは、全て自分の想像でしかない。
相手がこう思った、ただそれだけ。
受け流すこと。
やらされてきたんじゃなくて、全て自分で決めて行動してきたという事実を忘れないこと。
決してスピリチュアルだけでない、大切なアドバイスの数々を忘れないようにしたいです。
まだまだ時間もかかるだろうし、あまり一気に行こうとせず、
今は第一段階突破のような状態みたいですが(笑)
とにかくこれは、私が生まれて初めて体験した、非常に個人的な出来事でした。
誰かに薦めるとか、そういう意図で書いたわけではありませんが、
自分にとっては、病院で3分診療の末もらった薬を飲んでいるとき以上に
非科学的な出来事の方が信頼できたような気がします。
相手の顔色ばかり伺って、常に嫌われないよう気を使い、
自分がどうしたいかより、相手からどう思われるか、
そればかり気にしていた「小さい頃の私」に、
少しづつ「もう大丈夫だよ」と言うクセをつけること。
それが、これからの私の「SAD」の治療法になるでしょう。
自分の自然治癒力をもっと信じようと思える、貴重な体験でした。
最後にもうひとつ余談。
今回の予約は、前日夜に「明日の3時半以降で、空いていればお願いします」
とメールしたのですが、ずっと予約が埋まっている中、翌日3時半だけ空いていたそうです。
「こういうのは本当にタイミングなんですよ〜」と笑顔でおっしゃっていました。
今回の件も、私が、これまでの事を受け入れるだけの受け皿が出来たから、
こうして偶然のタイミングでお会いできたんだと思います、との事でした。
そして最後に「エンジェルカードって知ってます?」と、
トランプのようなカードを出され、
「好きなカードを引いてもらうと、たいてい必要な言葉がでるんですよ。やってみますか?」
と言われて「やりますやります♪」とワクワクして、
カードを切るセラピストさんの手元を見ていました。
すると、カードを切る手さばきの隙間から1枚スッと飛び出してしまったんです。
「こういうのも意味があるんですよ(笑)」との事。
その後、私自身でも1枚カードを引きました。
カードの意味は、2枚とも笑ってしまうほどピッタリの言葉でした。
長々と書いてしまいましたが、決して心療内科や自律神経等の訓練を否定するものではありません。
あくまでも個人的な体験の記録として、書き記しました。
誰かの参考になってもらえればうれしいです。